もうvansなんて履けねーし飯の写真も撮れん
量産型になるのを死ぬほど嫌い、常にマイナー側にいようと努力している人を世の中はサブカルクソ野郎と呼びます。
その典型に見事に当てはまっているのがここにいます。
どうも、boku_watashi です。
流行りというのは常に流転していくものです。
昨日花柄が流行れば今日はチェック柄が流行るし、明日はゼブラ柄が流行ることでしょう。
流行に乗るというのはある意味楽をしているということです。
流行に乗れば少なくとも見栄えはまともに見えますし、なんとなく周りのテンションで自分も楽しんでいると錯覚することができます。
しかしその楽な道を歩まず、あえて茨の道を歩んでいるのが、私たちサブカルクソ野郎です。
私たちは周りが花柄を着ればモノトーンを着るし、周りが米津玄師やあいみょんを聞けば北島三郎と中島みゆきを聞きます。
周りがハワイやバリ島でキャッキャしてるときに私たちはインドの山奥で座禅を組んでいることでしょう。
タイパンツを履いて。
なんであえて流行の反対を行くかって?
流行に乗るといよいよ自分の価値がわからなくなるからです。
「周りと違うジブン」にしがみついて、自己顕示欲を満たしているのです。
え?悲しいって??
悲しくてごめんナァ?!
でも多分芥川龍之介が現代を生きてたら
「非常に由々しき事態であった。下人は六分の空腹と四分の苛立ちを感じていた。街行く人は皆、太比丘と云う蛙の卵のやうな奇妙な食い物を片手に、三寸程の白熱電信機器を死人のやうな眼で睨んでいるばかりであった。この頃には既に電信に死人の血が流れているなどと云う噂をするものなどおらず、誰一人疑問もなくそれに夢中であった。下人は薄暗く腐敗臭漂ふ道を歩き、意味もなく道端に唾を吐いた。もう山吹の汗袗を重ねても身震いするほどの寒さである。この日の寒さに加え、次第に膨張してゆく空腹感は下人のセンチメンタリズムに影響した。獲物を探す獣のやうにふらふらと細道を追っていくと、ひとつ路地を入ったところで佗しげな赤提灯が見えて、それを追うやうに魚の香ばしい香りが鼻の奥を突いた。寂れた暖簾を捲ると赤く艶やかな頬に深く皺が刻まれた老婆が赤い半纏を着て立っている。「あぁ。いらっしゃい。」下人の頬も緩んだ。流行りの甘味酒などとうに飽きてしまった。下人は芋焼酎の湯割りを頼むと煽るように喉に入れ、あとは黒洞々たる空の猪口が机に散らばるだけである。下人の行方は、誰も知らない。」
って言っただろうよ!!!
(めっちゃ頑張ったから褒めて)
実を言うとね、
もう嫌だよ!!私だって素直にvansとかマーチンとか履きたいよ!
放課後は3時間並んでタピオカ飲みたいよ!!
その写真をふわふわ加工して白い背景の中心に貼ってインスタにあげたいよ!!!
大量のチーズのようわからん料理をブーメランでストーリーにあげたいよ!!
イベントがあるたんびにディズニーかユニバに行って金を散財したいよ!!
スノーとプリクラの中の自分しか信じられなくなりたいよ!!
ええしたいとも!!心から!!
でもなんか...プライドが許してくれねえんだ!!
サブカルクソ野郎はそれができねえから捻くれてんだ!!
サブカルクソ野郎って言い方変えたら「いつまでも時代の波に乗れないカワイソウな奴」だからね?!
「自分はぁ〜あえて流行に乗らないっていうかぁ〜」とか前髪かきあげながら言ってるやつ乗れてないだけだからね?!
なんかもう普通に神社にお参りするだけでも心の中のサブカルクソ野郎がめっちゃ貧乏ゆすりしだすから落ち着かねーの。
「いやいやいやw神いないっすからw神頼みとかどんだけ実力無いんだよっていうかwRADの洋次郎さんもめっちゃ神アンチじゃないっスカwえw前前前世しか知らないのwやばw」
って具合よ。
普通に人生楽しめる人間になりたかったアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンン
だから誰か...私を「量産型の人生体験ツアー」に申し込んどいてください...