日本のイケメンのバリエーションについて
なんか2日3日更新できてませんでしたね...
ブログの題材になるような事件もなく、かといって思わず筆が進むほどの刺激もなかったためにしばらく書けませんでした。さーせん。
ブログ書き始めて1週間でちょびっと飽きるってやばいですよね。
まあでも自分の中で義務になったら終わりだと思ってるんでこの調子で気楽に頑張っていこうと思います。
どうも、boku_watashi です。
イケメンと恋したい!!!!
すいません。いつもの発作です。
中学生の頃、少女漫画でイケメンという生態を知ってからと言うもの、私はイケメンに夢中の毎日でありました。
来る日も来る日もイケメンのことを考えない日はなかった。
視覚のみならず、嗅覚、味覚、聴覚をも研ぎ澄ませて、イケメンを瞬時に見つけられるようにトレーニングして参りました。
試行錯誤の毎日。
くじけそうになった時もありました。
でもそんな時、私を支えてくれたのは、他の誰でもない、イケメン達だったのです。
こうして私は、イケメンソムリエールの資格を取ることができました。
非常に感激しております。ありがとう。
中略
イケメンソムリエールとして活動を始めて早5年が過ぎたある日、私は世の中が少しずつ、しかし確実に変わり始めていることに気付いていました。
イケメンソムリエールとして、名声とまではいかないものの、それなりに私もプライドを持って、イケメンを味わう忙しい毎日を送っていました。
ある日私は酔っ払って帰宅し、普段は仕事に支障をきたすため避けているテレビをつけました。
すると一番最初に目に飛び込んできたのは、数年前私が「イケメンではない」と断定した彼でした。
テロップには「今話題!塩顔イケメン人気俳優」とありました。
私は目を疑いました。かつて私の目にnotイケメンとして写っていた彼は、髪型を少し今風にし、お洒落な服を着ただけで、人気イケメン俳優にまで上り詰めていたのです。
私は情けなくて、潰れそうでした。自分の仕事への認識の甘さを突きつけられて、テレビの前に立ち尽くすことしかできないでいました。
そこで初めて「塩顔」イケメンの存在を知ることになったのは、イケメンソムリエールとしては遅過ぎました。もうなにもかも遅過ぎたのです。
私は埃をかぶった古いマックを起動させました。検索バーに「イケメン 種類」と入力し、出てきた画像をすぐさまクリック。そこで分かったのは、
イケメンにはどうやら種類があるということ。
そしてそのほとんどが調味料の名称で種類分けされている。
ということです。
私が確認できる限り、種類は20を超えていました。
まず塩顔イケメン。あっさりした顔で、爽やかなタイプ。鼻が高いことが多い。
醤油顔イケメン。塩より少し濃く、典型的な日本のハンサム顔。
そしてソース顔イケメン。日本人離れした彫りの深い顔。
砂糖顔イケメンは少年らしいかわいらしい顔。
中にはオリーブオイル顔イケメンというジャンルを独占している猛者もいました。
深い。深すぎるッッ!!
ぶっちゃけ醤油、味噌、ケチャップあたりは判断基準が曖昧ですが、こうやって調味料に例えることによって素人にもイケメンを分かりやすくしているのは面白いと思いました。本来イケメンは千差万別なので、なかなか一概にこうとは言い難いものなのです。
しかしさらに調べていくと中には「雰囲気イケメン」という、もはやイケメンなのか疑い深いジャンルも出てきました。
雰囲気イケメンとは、顔が特別整っている訳ではないが、服装や髪型、身長や声質などで総合的にイケメンと判断されているイケメンのことです。
五感を駆使したイケメン...面白い。
なかなか世の中には面白いことを考えるソムリエールもいるのだな、と内心少しチクっとしつつも、純粋に楽しんでいる自分がいました。
「そうか、今まで排除してきた中にも隠れイケメンはいるのか!!!」
私はなんだか肩の荷が下りたような、逆にプレッシャーを感じるような、不思議な気持ちになりました。
そこからまた一年が経ったある日。私は某SNSでイケメンの呟きを監視する作業に追われていました。
そこで突然現れたのは、「イケメンゴリラ」の文字。
私は驚きを隠せず、驚きが股の間からこんにちはしていました。
どうやら名古屋の動物園にはイケメンゴリラがいるらしい。
クソッッッ!!!!
世のライバル達はすでにヒト科以外にも目を向けているのか!!!!
こうなればそのイケメンゴリラとやらを一度この目で見ておかないわけにはいかない!!!
汗だくで行った先には、檻の隅で暑そうに座っているゴリラがいました。
ゴリラでした。
いやでも、イケメンソムリエールの私が世が認めるイケメンを認識できないはずがない。
うーん。
めっちゃゴリラでした。
人だかりの中には涙を流して「イケメンゴリラ」を拝む女性もいました。
えっ?ゴリラやん?ただのゴリラやん?イケメン?な訳ないやん?それはゴリラ界での話やん?人間界では違うやん?じゃああんた、ゴリラに壁ドンされたらきゅんするの?しないやん?身の危険すら感じるやん?
と、ついには心のダイアン津田が無限ツッコミを始める始末。
もう混乱が混乱を招き、どうすることもできなくなったので、私はスッとその場を離れました。
なんだか虚しくなったので「おっさんみたいに叫ぶサル」を少し見て帰りました。
家に着き、「もういい。癒しが欲しい。イケメンなんてたくさんだ。」と、缶ビール片手にBSチャンネルをつけました。
すると偶然猫番組がやっていたのです。
カメラマンは、猫好きは知らないはずない有名な方です。
カメラマンは猫の目線にカメラを置き、猫と対話を始めました。
「美人さんだねぇ。可愛いねぇ。」
「あーあ。行っちゃった。」
「気まぐれ屋さんなのかな?」というナレーション。
「茶トラ君。イケメンだねぇ。」
「うーん。イケメンだあ。」
ちょっと待ったアアアアアアアア!!!
ちょいちょいちょいカメラマンさん!猫にイケメンはないでしょうよ!!
たしかに!!たしかに目はキリッとしてるけど!!
それは猫界の話であって、人間界では違うでしょう!!
エ?!そうなの?!もうわたしが違うの??もう私にイケメンを判断するのは向いてないでいいの?泣くよ?今までのことがパーだよ?もう泣いていい?泣くね?
うわあああああああああん!!!
世の中には動物界のイケメンソムリエをこなす者もいるとは、我一生の不覚ゥゥゥ!!!
もうここまできたらイケメンじゃない方を探す方が難しいのでは?
しゃくれ系イケメン、片目だけ二重系イケメン、イケメンチンアナゴ、イケメンペットボトル...
あぁ、私の判断基準だけで一丁前にイケメンソムリエールを名乗るなんて、あまりにも甘かった。これは謝罪会見で済まされるようなものではない。イケメンは、私の想像を遥かに超える程、深かった。
もう自害いたす。
おまけ:
タイトル「徹子の部屋」